兵庫県の南東部にある芦屋は、大阪の事業家が山側に豪邸を多く建築したこともあり、全国的にも高級邸宅街として名高い。

北に六甲山、南に大阪湾を臨んだ、豊かな自然と緩やかに傾斜するこのエリアは、美しい景観と温暖な気候を形成する。

六麓荘は分譲が始まった昭和三年から、電線も電話線も全て地下に埋め込まれているため、街中には電線がない。ほとんどの道幅も6m。香港の九龍の対岸にある英国人居留区をモデルに、後に到来するモータリゼーションを見越した都市計画が実践されてきた。

芦屋は市街地から少し離れた位置にあり、銀行・郵便局・スーパー等は近辺にはない。この街の住民には「生活の足代わりにタクシーを使う」という精神的にも豊かで余裕のある住人が多い。

ただしJR芦屋駅の北側の連絡通路を渡ると、洋服や雑貨店、飲食店や病院など200店舗以上ががある商業施設「ラポルテ」、巨人軍の常宿で有名な「ホテル竹園」などがあります。「ラポルテ」は、ゆったりとしたレイアウト、お瀟洒なお店の雰囲気などが、にぎわいの中に洗練さがみえます。
毎日の生活の中で必要でなくても、足をひとつ伸ばせば「なんでもある」街です。

JR芦屋駅より西に5分ほど歩くと、芦屋川にあたります。両側に美しい並木が植えられ、遊歩道になっています。六甲山から大阪湾まで流れる芦屋川は、緑豊かな芦屋を、さらに魅力的にしています。

芦屋の奥座敷にあたる奥池南町は「鳥のさえずり、芽吹きの気配、雪の華麗な舞い、夜に輝く月」など、この街にしかない快適さを求めて移り住む人が多い。街につながる道は途中から有料道路を通過することになる。住人といえども通行料が必要となるが、そういった経済価値以上のものを求めてやってくる。

「自然の中の快適な暮らし」を持つこのエリアには芸術家やファッションデザイナーなど、アート気質の住人が多い。

芸術家をとりこにしたこの街は、その後は財界人に非常に人気を博している。


夏には南芦屋浜にて、「芦屋サマーカーニバル」という花火大会があります。
込み合う現場まで行かなくとも、山の手のご自宅から良い環境で花火大会を味わうことも醍醐味のひとつとか。